今週のお題「山」
「山」と聞いて思い出すのは、
昔住んでいた実家のことです。
海までは車で10分。
家はぐるりと山に囲まれた、
自然たっぷりの田舎町。
今思えば、とても贅沢な環境だったのかもしれません。
でも当時のこぶたんは――
早く家を出たくて仕方ありませんでした。
理由はひとつ。
カエルとか、カエルとか、カエルが大嫌いだったからです。 🐸💦
■ 山の中の中学校
そんな田舎で育ったこぶたん。
中学校は避難所を兼ねていたので、
もちろん立地は山の中。
最寄駅から徒歩30分。
雨にも負けず、雪にも負けず。
パンパンのリュックを背負い、
雪に足を取られないよう、一歩ずつ踏みしめて通っていました。
(宮沢賢治ばりに、ですww)
春は虫、
夏は草、
秋は落ち葉、
そして冬は雪。
自然と共にある通学路でした。
■ 忘れられない、あの朝の景色

特に印象に残っているのは、冬の朝。
車もほとんど通らない静かな道。
しんしんと降り積もる、柔らかい雪の白さ。
松の濃い緑の葉に雪がふわりと積もり、
白と緑のコントラストがくっきりと浮かび上がる。
そこに朝日が差し込んで、
松に積もった雪たちがキラキラと光る。
まるで細かい宝石を
枝いっぱいに散りばめたみたいで――
とても幻想的な景色でした。
3年間通った道なのに、
その日だけはまるで別世界。
友達とふたりで立ち止まり、
「ほぁ~……すごいね……」
と、完全にあほ面をさらして
しばらく見とれていました。
今なら絶対、
スマホで写真を撮りまくっていたと思います(笑)
■ 山がくれたもの
当時は、
「早く都会に行きたい」
とばかり思っていました。
でも大人になった今、
ふとあの景色を思い出します。
雪かきは大変だし、
寒いし、
正直ラクではない。
それでも、
雪国からこぶたんが離れないのは――
あの朝の光景が、
心のどこかに残っているからかもしれません。
山は、
ただ不便な場所じゃなくて、
ちゃんと記憶に残る景色をくれる場所だったんだな、と。
これが、
こぶたんの「山」の思い出です。